経済学が机上の空論であるたった一つの理由

こんにちは、経済学科の学生です。

経済学というのは、実学のような風体なのに使えない学問と言われたりします。

何故使えないのでしょうか。厳密に予測出来ずとも、指針にはなり得るのではないでしょうか。

 

勿論沢山の理由はあるのですが、根本的な理由としてはやはり一つに絞られていきます

 

経済学が前提に置いている人物像が有り得ないから。

 

経済学が前提に置く人物像は経済人と呼ばれます。

 

経済人とは「自らの幸福度を最大化する為に手持ちの資源を最大限活用する人」と定義することが出来ます。

 

ここで問題となるのが手持ちの資源に含まれない物がある。

思考資源です。

 

経済人は手持ちの資源をどのように配分するかを決めるにあたっては無限に悩み続けることが出来ます。

 

しかし現実の人間は度々決断に迫られます。1日、いや一分一秒と待ってはくれません。

思考資源は有限なのです。

 

経済学は如何に有限な資源を有効活用するかが主眼に置かれます。

それにも拘らず有限である思考資源を無限のものとしてしまっていた。

そこが経済学を机上の空論たらしめていた要因だったのです。

 

 

 

ところで、思考は有限であると認識を改めて世界を眺めていると気付けることがあります。

 

この世の生きとし生けるものは経済人である。

 

皆思考資源を最大限有効活用している。知性()によって導かれた最強の配分だけが合理的判断ではないのだ。