十分な対策を施さないのが悪い怠慢だ、とのことなので、今日は最大限の対策を施した。
「大学の近くで寝れば遅刻しないのでは?」
アホみたいな対策も、往復200分の時間を節約したと考えると、やはり功を奏するのか、集合時刻の1時間前に集合場所に着いた。
やはりやれば出来るではないか。しかし、地獄はここからだった。
眠い。
断続的な意識の中で発表者が何を言ったのか類推しながらの活動。遂に正規の活動後の演練で限界を迎え導入部分でもう記憶がない。
寝坊するのはそれ相応の理由がある。普段から悪夢のような夢を見て、脳は必死に記憶を整理する。
要は普段の不断な頭の使いすぎである。
ちゃんと9時に着くのか、活動を冴えた頭で過ごすのか。世は全てトレードオフの関係にあるが、これもまた例外ではなかった。
明日も9時集合らしい。間に合うだろうか。
(私は高名な予言者なので間に合わないことを知っている)