こんなお話。
官能小説読む部活やってる女子高生が、セックスについて考え、そして振り回される物語。
これほど性について深い考察を真っ向からした作品はあったろうか。
我々が存続する上で必要なのに禁忌とされる、この矛盾を抱えた怪物に向き合おうとする少女達を描いた作品が。
学術的な論点なんて腐るほどあるので、各自観ながら拾っていって欲しいのだが、一個だけここで話そうと思う。
部長の眼鏡は極度に潔癖で俗な(非文学的な)性表現を口に出すのも憚るのだが、部活の性質上、ソレを指し示す語を口にする(ここでいう口にするとは発言するという意味である)必要性があるので、せめて仲間内でしか通じない隠語を使おうとした。
最終的にえすいばつという語を発明した訳であるが、どんな語かは問題ではない。
問題は隠語を用いようとする態度である!
普通に考えて分かるよね?おまんこに赤面するからアワビって呼んでたらアワビでも赤面するんですよ。
作中でもえすいばつで赤面してるし。
なので、この名付けは禁忌の範囲を拡大したに過ぎないって訳ですよ。
この手の話を以前弁論大会でやったんですけど、この行為の滑稽さってもっと文字数割かないと伝わらないんでしょうか?
この辺にしておきますけど、荒ぶる季節の乙女どもよって作品はガチなんで観て下さいね